進行性の女性薄毛
進行性の女性薄毛
進行性の女性薄毛に悩まされている方が多くいらっしゃいます。当初は症状が軽いために、様子を見ながら放置することが多いのですが、徐々に進行し慌ててご相談いただくこともあります。
進行性の女性薄毛の原因
女性の抜け毛、薄毛は原因をひとつに絞ることは難しく、複合的な要因が重なって起こることが多く見受けられます。何も手を打たないでいると、ますます事態を悪化させてしまう可能性があります。女性の薄毛は知らないうちに徐々に進行し、気づいた時には、手遅れになることがあります。自己判断だけでは原因を特定することは難しく、薄毛を進行させてしまう恐れがあります。医師にしっかりと診断してもらったうえで、治療を進めることが大切です。
進行性の女性薄毛の特徴
進行性の女性薄毛の初期症状は、髪全体が細くなることです。髪にハリやコシがなくなって、スタイリングがしづらくなります。軟毛化した毛髪は成長期が短縮されているため、短いまま抜け落ちてしまいます。薄毛が進行すると、抜け毛が増え髪の密度が減り、髪の毛全体のボリュームがなくなります。シャンプーで洗髪した時に排水溝に抜け毛が大量にたまっていたり、ブラシで髪をとかしている時に大量の抜け毛が付着したり、起床時の枕に抜け毛がたくさん落ちることがあります。更に薄毛が進行すると、地肌が透けて見えるようになります。髪の毛が濡れた時や、光が当たった時に地肌の透け感に気づくことがあります。またクーラーの風が地肌に当たり、冷たい感じがして薄毛に気づくという場合もあります。
進行性の女性薄毛で髪質が変化
髪のハリが無くなったことを、女性薄毛の初期症状として感じる方もいらっしゃいます。これは毛乳頭から髪細胞への栄養の受け渡しがうまくいかなくなり、髪の生育が正常に行われなくなっているため起こる症状です。以前と比較してスタイリングが決まりにくい、思い通りのスタイリングにならないことによりで薄毛に気づく場合もあります。スタイリングがうまく決まらないのは髪の毛のハリやコシが低下している可能性が高いため、出来るだけ早めに治療をするのが良いでしょう。
女性薄毛の進行で分け目が目立つ
女性薄毛は、男性の薄毛とは状態が異なります。女性薄毛は髪の分け目に沿って薄毛が目立つようになることが特徴で、無理な牽引や、毛穴の負担により症状が進行します。分け目は特に負担が大きく、毛根は疲弊しやすい状態になっています。薄毛が進行すると、地肌が目立ちやすく、分け目の地肌がハッキリと見えるようになります。髪のボリュームがなくなり、以前は出来ていた髪型が出来なくなることがあります。
進行性の女性薄毛に伴う抜け毛
浴室の排水溝にたまる毛髪を見て、抜け毛が増えたと感じることがあります。女性薄毛の初期症状として最も見られやすいのが抜け毛です。以前よりも抜け落ちる髪の毛が増加した、ブラシで髪をとくだけで大量に髪の毛が抜け落ちるという場合には注意が必要です。
進行性の女性薄毛で頭皮全体が薄くなる
進行性の女性薄毛は、中年以降に多く見られ、髪の毛が全体的に薄くなっていきます。更年期の前期頃から症状が見られるようになります。加齢やストレス、病気、薬の副作用、過度のダイエット、生活習慣の乱れなどが、原因として考えられています。
ヘアスタイルによる進行性の女性薄毛
ヘアスタイルが、毛髪に悪影響を及ぼし、抜け毛が進行することがあります。きつく一本にまとめるポニーテールや三つ編みなど髪を引っ張って頭皮に負担をかける髪形を続ければ、髪が抜けやすくなります。この状態を、牽引性脱毛症と言います。徐々に、髪の分け目や生え際が薄くなっていきます。近年、若い女性にはエクステが人気ですが、これも牽引性脱毛症を引き起こすおそれがあるといわれています。薄毛のためにエクステを中止せざるを得ないケースも認められます。
進行性女性薄毛の治療
近年、女性薄毛に対する医学的研究が進み、女性薄毛を診察する専門クリニックもあります。抜け毛が増えた、髪が細くなってきたと感じたら専門のクリニックを早期受診してください。早めに対処すれば、薄毛の進行を止めることができ、発毛させることができます。
進行性女性薄毛に対するハーグ療法
進行性の女性薄毛は毛周期が乱れ、毛髪の成長期が短くなり、休止期が長くなっている状態です。ハーグ療法は成長因子を頭皮に注入することで休止期の毛母細胞に作用して、成長期に誘導します。頭皮の血流も改善するため、頭皮の状態も良くなり、発毛と育毛を同時に行います。
進行性女性薄毛の治療のリスクやデメリット(稀なものを含む)
- 治療後、頭皮に赤みを生じることがあります。
- 頭皮注射後、灼熱感、内出血を認めることがあります。
- ハーグ療法後は頭皮に刺激を与えないようにすることが重要です。
- ブラシを使用する際は施術部位を引っ掻かないように注意してください。
- 効果が表れるタイミングは年齢や薄毛の進行などによって違います。
- 効果を実感するまでに、数回の治療を要することがあります。
進行性の女性薄毛症例写真
49歳、女性。進行性の女性薄毛、ハーグ療法
症例経過:進行性女性薄毛の症例です。出産後、育児のストレスによる体の不調を感じていました。その影響は髪にも現れ、抜け毛が増え、髪の毛が細くなり、手触りもパサパサとしてスタイリングをしようにも上手く纏まらなくなっていきました。一時的な薄毛であり、症状は治まると考えていましたが、いっこうに抜け毛はおさまらず、症状は進行性で、地肌が目立つようになったことから、何とかしなければという思いが強くなり、仙台中央ククリニックに御相談いただきました。診察したところ、分け目を中心に頭部全体が薄くなっている状態でした。経過から進行性の女性薄毛が考えられ、進行性の女性薄毛に対し有効なハーグ療法を開始しました。治療を重ねることにより、徐々に抜け毛が減り、髪の毛も太くなりました。5回目の施術を終えた頃には毛髪の密度が増え頭頂部の薄毛が目立ち難くなりました。薄毛で諦めていたヘアスタイルにも挑戦できるようになりました。
症例解説:女性の薄毛は、頭皮の特定部位で起こるのではなく、頭皮全体に進行していく傾向があります。初期段階では、症状が分かりにくいことがありますが、早期に発見して、対策をすることにより治療が可能です。女性は抜け毛の有無や髪の毛の状態などから症状を自覚できるので、普段のスタイリングなどで違和感を覚えたら進行性の薄毛を疑い早めに対策を検討するのが賢明です。ハーグ療法は、頭皮注射に際し、痛みや腫れのリスクやデメリットを認めることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてください。